第190章 彼女はただ、裏アカを5、6個凍結されただけなのにさ

長谷川栞はその背中を見送りながら、胸の奥がちくりと痛んだ。罪悪感、というやつだ。

咲子が心配しているのは分かっている。自分がまた中野航平に傷つけられるんじゃないか、と。

――それでも。

栞は手に提げた小さな食べ物の袋へ視線を落とす。湧き上がる感情が絡まり合って、どこからほどけばいいのか、自分でも分からなかった。

行き場のない苛立ちを抱えたまま、高野咲子は帰宅した。

スマホでも見て気を紛らわせようとした、その瞬間。

通知に踊ったのは、またしても中野航平の名前。屋台を買うために行列している、というトレンドだった。

「……これがトレンドになるの?」

咲子はワードを凝視し、世界が...

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